寒冷前線通過し、寒気移流

11月1日に寒冷前線が南下し、その後強い寒気に覆われました。北日本各地では初雪を観測したところが多くあり、この秋一番の冷え込みとなりました。


私の住んでいるつくばでの気象要素の変化を見ていきましょう。
下のグラフは11月1日から2日にかけての、気温、気圧、降水量の変化を示したものです。データは気象庁のサイトのものを使用しています。

11月1日は最高気温は25.1度となり、11月としてはかなり高い気温を記録しました。夕方になると気温は下がりだし、特に21時から22時にかけて18.5度から14.8度と下がり方が顕著となっています。また、降水量はこの時間帯で強まり、風も強まっています。従って、このころ寒冷前線が通過したのではと思われますが、地上天気図を見ると、どうも15時から18時の間に寒冷前線は通過しているようです。グラフの気圧の変化をみても、15時前後に気圧が低くなっています。寒冷前線が通過した後、少し遅れて顕著な気象変化が起こったようです。
11月2日は天気の回復が遅れ、曇り空で、夜には雨が降ってきました。最高気温は14.3度で、前日より10度も下がっています。さらに気温は夜になって下がり、19時から21時の間で急激に下がっています。19時の気温が10.7度で21時の気温が4.9度です。21時には降水量もピークになっています。しかし、地上天気図を見てもこの時間帯は特に前線などは通過していないようです。関東の南東海上に小さい低気圧があるだけです。高層天気図を見るとこの時間帯以降急激に寒気が入ってきたようで、これと降水の影響で気温が急に下がったようです。
11月3日今日はさらに冷え込み、最低気温は1.5度まで下がりました。この2日間で20度以上気温が下がったことになります。