10月5日の低気圧

10月5日から6日にかけて、南岸を低気圧が通過した。
つくばでは10月5日12時ころから降り出し、6日6時ころまで続いた。
86.5mmのまとまった雨となった。
低気圧がまだ九州の南西海上にあるときから雨が降り出したのが特徴的である。
5日21時の天気図をみると、低気圧はまだ九州の南東海上にあり、東に延びる前線が東海沖で折れ曲がっている。
6日3時の天気図を見ると、房総沖に低気圧があり、西に延びる前線が紀伊半島沖で折れ曲がっている。
これは、前後の低気圧の動きから判断すると、最初の九州付近にあった低気圧は弱まり、3時の紀伊半島付近の前線の折れ曲がりに対応している。また、21時の東海沖の前線の折れ曲がりは、勢力を受けて3時の房総沖の低気圧に対応すると考えるのが妥当であろう。

この低気圧の通過前後で、露点は17℃前後で大きな変化はなかった。
しかし、10月7日1時ころに弱い雨が降り、その後の7時を境に露点が10℃程度急激に下がっていて、ここで気団が入れ替わったものと考えられる。
天気図には前線は解析されていないが、7日12時の天気図をみると、北海道の南東海上に低気圧があり、関東の東海上にかけて弱い気圧の谷となっている。